「あやとり」は子供の遊びとして知られていますが、遊びという枠を超えた重要な役割もはたしているのです。150年以上前、ニュージーランドのマオリの人たちは神話や伝説を語ったり歌ったりしながら、その情景をあらわす「あやとり」を次々と作りました。また、極北圏では冬の長い夜の楽しみの一つとして受け継がれてきました。おじいちゃんやおばあちゃんが子供たちに「あやとり」をやってみせながら、それにまつわる歌や言い伝えを聞かせます。「あやとり」は大人と子供が一緒にやることができて、誰もが夢中になれる素晴らしいものなのではないでしょうか?
世界の「あやとり」
最初のほうでも書いたように「あやとり」は、日本独自のものではありません。南太平洋の国、アフリカ、南アメリカの国々、赤道付近の国、アメリカインディアン、イヌイットに多く残っています。そのうち、イタリアとギリシャの「あやとり」を簡単に紹介しましょう。
イタリアの「二人あやとり」のやり方
始め方は親指以外の四指に糸を巻きつけて、手のひらの糸を取り合います。終わり方は私たちと同じように失敗するまで繰り返します。やり方は日本とそっくりです。
ギリシャの「二人あやとり」のやり方
はじめに親指以外の4本の指に輪を1回巻きつけます。そして、中指で手のひらの糸を取ります。次に網・田んぼ、川・畑、船、のこぎりなど、どんどんいろんな形に変化します。